Remain


別れはとても不思議だね
残酷さの奥に秘めた
未来という出会いへの架け橋

 

時々胸を刺すようで
時々背中を押すようで
誰もがその歯痒さにもがきながら

 

誰かのせいにしても
降りかかるのは拭いきれない現実と涙

 

僕は生きてゆく
あなたの声が届かなくなって
思い出に牙を向かれても

ただ好きだった 夢中で愛した
もう少しだけ素直にそれを伝えたかった

 

あなたの好きだった星が今静かに消えていった
その儚さは たぶん僕しか知らない

 

出会えてよかったよ、なんて
今更になって思うよ
おかしいよね…気づいてたはずなのに…

 

明かりの無い線路沿いは星がとてもよく見えたね
あの日僕は 愛の意味さえ知った気がした

 

幸せすぎた僕らは
引き裂かれた運命全て受け入れるべきなのか

 

何度も祈った 祈るしかなかった
どうか奪わないで この先二人の光まで

目を閉じ震えたあなたの唇は
優しく笑って
「忘れないで」と言った気がした

 

人はやがて永久の別れに立ちすくむだろう
そして悲しみ、人生、命
その意味を知るんだ…

 

あなたを愛した僅かな時間で
どれ程に幸せにできただろう…

 

もう二度と過去に戻れないのなら
僕の恋はずっとこのまま消えないけど
それでももがいて歩き続けるのは
あなたと交わした約束に背を向けないため

 

好きな人はいますか?
その人はどんな人ですか?
どうかその優しさが世界の闇に負けないように

この歌が誰かの心のどこかに響くなら
歌い続けよう 描き続けよう
そうあれたら 僕はもう大丈夫


別れはとても不思議だね
「愛することから逃げないで」
あの約束は忘れないから
おやすみ…