ラスト[not]エール


どんな風に伝えれば
傷つけた過去 その報いを受けれる
夢に負けそうな僕に
あなたはいつも微笑んでくれた

 

独りきりの夜は寒くて怖いんだ
自分の傷に鍵をして
自分の価値 図ろうとした
心を閉ざしていた

 

僕らいつからか こんな遠くへ来たんだね
あの日の二人は戻らない思い出
「よくある恋愛の終わりの話さ」と
飲み込んだ感情の重さに ただ泣き出しそうで

 

目の前の幻想と幸せだけに酔い溺れて
いつしかあなたの優しささえ
「当たり前」だって舞い上がっていた

 

思えば長いこと支えられてきたんだな
ありがとうの言葉で もっと素直になれてたなら
ああ・・・ほんと、ごめんね

 

悩みぬいた後では遅すぎたんだね
あの日の二人は幸せの盲目者
あなたの涙を拭った手の平
芽生えた優しさ それは決して間違いじゃない

 

振り返る余裕を持てなかった
運命を恨むしかできなかった
残された岐路にひとりぼっちで
涙だけ抑え込んで

 

「素敵な優しさに出会ってね」
僕はまた立ち上がるんだ
うつむいてばかりはいられない

 

過ぎ去った日が輝いている
蒼い想い 遠い願い 弱さを強さに変えて

 

まだやれるさ やれるんだ
届いていますか?
遠い空の下 笑えていますか?
あなたを包む愛が 僕が示す愛が
新しい世界でも
どうかどうか 優しいままで…

 

遠くへ…

 

人はいつだって馬鹿なもんだな
失うまで気付きやしないんだ
それでもその手に取り戻そうと
祈らずにはいられなくて

 

僕達って 幸せって さよならって
ああ、もう…何なんだろうな…